カリフォルニアワイン協会

カリフォルニアワインについて About California Wine

ロゼとその他ブラン・ド・ノワール・ワイン

ロゼとその他ブラン・ド・ノワール・ワイン

ピンクは、チャーミングで愛らしい色です――花の色、貝殻、黄昏時の雲、ファイヤー・オパールの柔らかな輝き……。ピンクはまた、美味しいワインの色でもあります。ピンク色のワインは繊細そうに見えますが、その多くはスパイスの効いた食べ物に負けないぐらいの強さをもっているのです。それでいて、軽やかさも持ち合わせており、さまざまな軽い料理に幅広く合わせることができます。この愛らしいワインは、いくつかの名で呼ばれており、ロゼ、ブラン・ド・ノワール、ヴァン・グリ、単にブラッシュ(「紅潮した」の意味)と称されることも。原料となった単一のブドウ品種の名前を使って呼ばれることもあり、ホワイト・ジンファンデル、ホワイト・グルナッシュ、ピノ・ノワール・ブラン、ホワイト・メルロなどです。
ホワイト・ジンファンデルが、1970年代以降はアメリカ人お好みのブラッシュ・ワインとして、その消費量の大半を占めています。このシャキシャキとした、わずかな甘さをもつ(通常、2.5%の残糖がある)ワインは、多くの消費者にワインの楽しさを伝えてきました。2017年6月17日までの52週間で、ロゼワインは、アメリカ合衆国の大規模食料品店ならびに大規模アウトレットモールにおいて、販売量の9.3%を占めていたと、ニールセン社の統計は伝えています。
ピンク色をしたワインの範疇に入るほかのものとしては、極辛口のロゼとブラン・ド・ノワールがあります。賞賛を浴び、市場のシェアを獲得しているこの美しい辛口ワインに見られるのは、強い酸味と複雑な香り、果実風味です。ニールセン社によると、少量しか造られていなかった辛口のロゼは、昨年ブラッシュのカテゴリーにおいて26%のシェアを数量ベースで得るまでになりました。
ワイン生産者たちは、こうしたワインを造るために、ほとんどあらゆる種類の赤ワイン用品種を用いています。ロゼワインにするには、よく色付いた果皮を破砕後、わずかな時間だけ澄んだ果汁に漬け込むことで、明るい深紅色を得ます。果皮を漬け込む時間は一般に、平均で6時間から24時間というところ。ブラン・ド・ノワールのワインとは、黒ブドウから造られた白ワインの意味ですが、ヴァン・グリ・スタイルのワインとも呼ばれます。こちらも、赤い色素を含むブドウの果皮から澄んだ果汁を素早く分離することで仕込みますが、破砕後すぐに分離するので、明るい赤色がほんのわずかしかワインに残りません。そのあとは、ロゼもブラン・ド・ノワールのワインも、白ワインと同様に造られます。