カリフォルニアワイン協会

カリフォルニアワインについて About California Wine

ピノ・グリ/ピノ・グリージョ

ピノ・グリ/ピノ・グリージョ

ピノ・グリージョは、わずかにアロマティックで柔らかく酸味の優しいワインをしばしば生む、白ワイン用のブドウ品種です。活き活きとした核果や柑橘類の風味をもつカリフォルニアのピノ・グリージョは、たいていの軽い食事にフレッシュな活力を与えてくれます。ブドウそのものはピンク色がかった灰色の果皮をもっていて、それゆえグリ gris (フランス語で「灰色」の意味)と名付けられています。ピノ・グリージョは、一般にピノ・グリとして知られているブドウのイタリア語名で、フランスのアルザス地方が原産の高貴品種です。アメリカにおいては、ピノ・グリージョとピノ・グリの名の両方が、広く用いられています。ピノ・グリージョは、ピノ・ノワールというブドウの変異種だというのがわかっており、このふたつの品種の葉は極めて似通っているのです。歴史を紐解くと、ふたつの品種は同じ畑で隣同士に栽培されてきました。
ピノ・グリージョの人気は近年高まっています。カリフォルニアにおける栽培面積は、州ブドウ栽培面積統計によれば、2001年に1,147ヘクタール(2,835エーカー)でしたが、2016年には6,766ヘクタール(16,718エーカー)にまで増加しており、シャルドネ(38,256ヘクタール/94,532エーカー)、フレンチ・コロンバール(7,673ヘクタール/18,961エーカー)に次いで3番目に栽培面積の広い白ワイン用品種になりました。
ピノ・グリ/ピノ・グリージョの栽培面積は、サン・ホアキン・カウンティが最大で2,040ヘクタール(5,040エーカー)あり、州全体で6,766ヘクタール(16,718エーカー)あるうちの、3分の1近くを占めています。サン・ホアキンは、フレスノ、サクラメント、モンテレーの各カウンティと合わせると、州全体の半分以上の栽培面積となります。今日、ピノ・グリージョは、州の主要なワイン生産カウンティのほぼすべてに広がっていっています。