カリフォルニアワイン協会

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ピノ・ノワール

ピノ・ノワール

大ヒットした映画『サイドウェイ』が2004年10月22日に封切られ、主人公のマイルスがピノ・ノワールの美点を褒め称えると、アメリカ合衆国のスーパー・マーケットにおけるこの品種の売上は、2004年10月24日から2005年7月2日までの間に、前年の同期間と比べて18%も急増しました。しかしながらピノ・ノワールは、『サイドウェイ』がアメリカ人の意識にそのワインを上らせるずいぶん前から、その人気を着実に増してきていました。カリフォルニア州ブドウ破砕量統計によれば、1990年に破砕されたピノ・ノワールは32,000トンでしたが、2016年には253,995トンにまで伸びています。明らかに、アメリカ人はピノ・ノワールが有するフレッシュなラズベリー、プラム、バラ、スパイスの風味と香りが好みになってきているのです。

品種解説

ピノ・ノワールは気むずかしく、とらえどころがなく栽培するのが困難なブドウです。それでも多くのワイン生産者たちが、この品種に挑戦しているのは、出来上がったワインがその大変さを補ってあまりある歓びを与えてくれることがあるからでしょう。この高貴な赤ワイン用品種は、太古の昔から栽培されていて、紀元100年にローマ人の記した文献に記載されていますし、フランスのブルゴーニュ地方では、4世紀という早い時期に栽培が始まっています。ピノ・ノワールは遺伝的変異を起こしやすく、クローンの数がほかのどの品種よりも多いブドウです。カリフォルニア大学デイヴィス校には、約100種、ピノ・ノワールのクローンが登録されています。この品種は冷涼な栽培地域に向いており、卓越した色と風味が得られるのはそうした地域です。