カベルネ・ソーヴィニヨンが赤ワイン用ブドウ品種の王者だとするならば、シャルドネは白の女王になります。この品種はカリフォルニアで最も広範に栽培されているワイン用ブドウで、2017年の報告では37,819ヘクタール(93,452エーカー)が植わっています。シャルドネのワインは今も、アメリカ合衆国でずば抜けて人気があり、過去10年間を通じて最も人気のある品種名表示ワインでした。毎年、その販売量は増え続けています。ニールセン社およびゴンバーグ・フレデリクソン&アソシアイツの発表によれば、シャルドネはアメリカ合衆国の食料品店で、2017年に購入されたスティル・ワインの19%の量を占めていたと見積もられています。2017年、カリフォルニアでは614,000トンのシャルドネが破砕されました。
シャルドネのファンたちは、次のようなこのワインの典型的な描写に馴染みがあります。すなわち、青リンゴ、イチジク、柑橘類の風味、複雑な香り、シャキシャキしたワインに見られる強い酸です。シャルドネのワインは、しばしばオーク樽で熟成され、トースト、ヴァニラやバターを思わせるニュアンスが与えられています。
遺伝子鑑定の結果、シャルドネはピノ・ノワールとグーエ・ブランの交配品種だとわかっています。過去の文献を調べると、カリフォルニアでシャルドネが栽培され始めたのは1800年代末まで遡るのですが、このブドウは収量が低いため、生産量は限られていました。禁酒法の時代、ほとんどのシャルドネは引き抜かれてしまいましたが、それは栽培農家が国内の遠方まで出荷ができる、厚い果皮の品種に植え替えたためです。リヴァモア・ヴァレーとサンタ・クルーズ・マウンテンズに植わるわずかな畑だけが、禁酒法時代を生き延びています。シャルドネのワインの人気が徐々に高まり、その植え付けが爆発的に増え始めたのは、1970年代以降になってからです。