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FEATURED WINE REGION
テーマ産地

2022年度テーマ産地「ローダイ」

カリフォルニアワインの多様性を訴求するために、CWIでは2020年度より特定の産地に焦点(リージョナル・フォーカス)を当てた「テーマ産地」を掲げています。2020年度「ナパ・ヴァレー」、2021年度「ソノマ・カウンティ」に続く、2022年度のテーマ産地は「ローダイ」です。

昔からナパやソノマにブドウを供給してきた
重要な産地

高品質でありながら値段も手頃なことで知られているローダイのワイン。ワインの産地として知られるようになったのは、それほど昔のことではありません。実はローダイは1850年代からワイン用ブドウを栽培しており、ナパやソノマにブドウを供給してきた重要な産地なのです。

アメリカで最大のワイン産地

ローダイAVAは、カリフォルニア州のインランド・ヴァレーズにあるアメリカで最大のワイン産地です。北のサクラメント市と南のストックトン市に挟まれた位置にあり、サンフランシスコ空港からローダイ市中心部までは、北東方向に約150kmの距離です。カリフォルニア海岸山脈で唯一の大きな峡谷には、海水面より低いサクラメント川とサン・ホアキン川のデルタ地帯があります。海からの空気がそこを通って妨げられることなく吹き込むため、ローダイはナパ・ヴァレーの北端や、ソノマ郡の北東端と似た気候となっています。

古木で知られるローダイ

ローダイは、古くからあるブドウ畑の面積が全米で最も広く、ボトルに記載される「オールド・ヴァイン(old vine)」は一般的に樹齢50年以上、「エンシャント・ヴァイン(ancient vine)」は100年を超えます。世界最古のサンソーは、歴史的なベックトルド・ヴィンヤードの畑に存在します。その一方で、スペイン、イタリア、ドイツ、ローヌ、ブルゴーニュなどの品種を植えており、近年数多くの高品質な白・赤ワインを生み出しています。

世界初のサステイナビリティ認証制度を生んだ
土地柄

ローダイのワイナリーやブドウ畑の多くは、3代から6代続く農家の一族によって所有・運営されています。このような世代をまたいだつながりが存在するこの土地で、1999年に「ローダイ・ワイングローワーズ・ワークブック」が導入され、それが発展して生まれた世界初のサステイナビリティ公的認証システム「ローダイ・ルール(LODI Rules)」は、世界中で踏襲され、運用されています。