カリフォルニアの
サステイナブルなワインづくり

環境保全運動が最初に起こったのは、カリフォルニアでした。それだけでなく、過去半世紀の文化的・技術的な発展の多くが、この州で芽吹き、世界中へ広まっていきました。例えば、ハリウッド映画や巨大テーマパーク、デニムのファッション化、ファストフード。そしてIT産業やハイスペックなEV車開発などのベンチャー。大胆な革新の精神が宿る、この命溢れる大地、カリフォルニアだからこそ生まれたムーブメントです。

カリフォルニア州は、サステイナブルなワイン生産プログラムの実践においても世界のリーダー格です。ここには土地と人々を大切にすることで、おいしいワインができるという確信を持った生産者たちがいます。ブドウの栽培からワインがグラスに注がれるまで一貫してサステイナブルであるために、ワインづくりに携わる人々は様々な取り組みをしています。

天然資源の保護は大切です。ブドウ畑でもワイナリーでも、水とエネルギーを効率的に使用するよう努めています。例えば、太陽光発電により、敷地内の電力全てを賄うワイナリーも少なくありません。ブドウの実が冷たい夜間に収穫するのは品質のためだけでなく、冷蔵する電力を節約できるから。他にも、排水をリサイクルして灌漑したり、ブドウの搾りかすを堆肥にして畑に返したり、廃棄物を上手に活かしています。

生態系を管理し、環境保護や土壌の健康をキープしています。ブドウ畑の真ん中に巣箱を設置し、益鳥や益獣を呼び寄せます。フクロウはブドウの根を齧るホリネズミなどの齧歯類を、ブルーバードは小さな昆虫を、コウモリは蛾などの夜光虫を捕食してくれます。

鷹匠が放ったハヤブサは鳥を傷つけることなく追い払います。

羊はブドウ畑の草を食むので、除草剤を撒いたり、除草機を走らせて二酸化炭素排出したりせずに済みます。

畑の畝間に植えた被覆作物は、土中の養分をコントロールするだけでなく、ブドウにとっての害虫を餌とする益虫を呼び寄せます。

ブドウ畑やワイナリーでは、働く人たちの福利と地域社会のニーズにもコミットしています。

カリフォルニアのサステイナブルなワインは、造っている人々の精神をも表わしています。

サステイナブル認証を得たブドウ畑の面積は世界のどの地域よりも多く、カリフォルニアワインの80%がサステイナブル認証を受けたワイナリーで造られています。代表的なのは、2010年に導入されたカリフォルニア・サステイナブル・グローイング・アライアンスによる認証。100%カリフォルニア産で、認証を受けた畑のブドウが85%以上用いられたワインにのみ、このロゴが付いています。他にも、以下のような様々な認証があります。

カリフォルニアのサステイナブルなワインづくりに関するより詳しい情報は以下よりどうぞ。